和漆喰と西洋漆喰の違い

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和漆喰

和漆喰は、古墳内の壁面保護やお城の外壁、内壁や井戸の内壁の被覆、防水などを主な目的として使用されていました。泥壁のままでは雨風によって剥がれてしまうため、貝灰やすさ、布海苔などを混合した漆喰で固め、保護するようになったのです。これが和漆喰の始まりだと言われています。

しかし、残念ながら和漆喰自体にはあまり強度がないため、現代では、建物の内壁・外壁に2~3mm程度の厚さで塗り、化粧材として使用されることがほとんどです。

西洋漆喰

西洋漆喰

西洋での漆喰の歴史は古く、古代エジプト時代には、すでにあちこちで漆喰が使われた形跡があるようです。西洋の大地そのものが石灰岩で覆われており、漆喰の主成分である石灰が豊富に入手できたことも、理由のひとつだと言われています。
「石の文化」が根付いている西洋の建物は非常に高い耐久性を持っており、100年以上住み続けられることが一般的です。当社で取り扱っているレビスタンプも西洋漆喰ですから、100年以上の耐久性があると言って過言ではありません。

西洋漆喰は、生石灰を焼いた消石灰を主成分としています。そこに骨材や疑集剤、保湿剤、防水剤、無機の換気剤、塑像剤、色素、セルロースファイバーなどの材料を混ぜることで、多孔質の壁層が形成されます。具体的な配合については、企業秘密のため明示することはできませんが、調温・調湿効果、保温効果などが、日本で流通しているどの漆喰よりも非常に優れていることは実証されています。また、西洋漆喰は経年変化とともに徐々に硬化していく性質があるうえに、最大50mm程度までの厚さで塗ることが可能ですので、耐久性に優れた建物づくりに大きく貢献してくれます。さらに、壁層の透湿効果も相まって、夏は涼しく冬は暖かい、快適な空間を提供してくれるのです。